「習い事に行きたくない!」子どもに自信を育てるNHAでの対応
スイミングに行く前にお腹が痛くなり、予定の時刻に出発できなくなってしまった娘。
遅れてしまったから行きたくないと言う。
話を聞く私の中には、
・できれば行ってほしい。
・休むと、下手になるのでは。
・行ける状態なのに行かないなんて・・・。
などの思いが、ある。
これらの思いに気づき、一生懸命手放して娘の話を聴こうとする。
けれど、手放せていなかったのですね・・・。
娘に、
「お母さん、残念そうな顔してる。」
と言われてしまった・・・。
ここで、
ああ、もうこういうこと思うのやめよう!と自分に傾聴モードスイッチが入り、自分の中の思いがやっとリセットできた!
さあ、もう一度やり直し。
娘の話を聴いていると、娘の中の色々な不安がぐるぐるぐるぐる・・・していることに気づく。
・遅れていったら何て言われるか。
・みんながいるところに入っていくのは心配・・・、から始まり、
いつスイミングをやめるのか、やめたら下手になるのではないか、今も、余りやらない泳法は下手になってしまった・・・などなど、「今」に関係ない不安まで。
そこで、自分が完全にリセットできていた私は、
そうだ、娘にも「リセット」言ってみよう、と思い、
落ち着いて「リセットしよう」と伝えた。
一緒に深呼吸して落ち着き、娘はその日、スイミングにはいかなかったけれど、気もちと行動を切り替えて宿題に取り組んだ。
リセットできたね。
あのまま、不安を話し続けることはできたけれど、自分でリセットしようと決めて、リセットできたね。そのおかげで、落ち着いて、気もちを切り替えることができたね。
スイミングに行かない代わりに生まれた時間を使って、宿題を終えることができたね。
後で、そう娘に伝えました。
NHAのリセットは、
「いったん休憩して、また初めからやり直す」ことです。
結局、娘はスイミングに行きませんでした。
でも、それは大きな問題ではありません。
私がすることは、似た状況が起こった時に、それでも決めた事を実行出来たら、その時に忘れずに承認してあげること。
また、不安にかられてしまった時に自分でリセットできたら、それを承認してあげること。
これを繰り返すことで、娘は、自分には不安をリセットできる力があること、自分で不安をコントロールして行動することができる力があることを、自覚していくでしょう。
それは、彼女の中の本当の自信です。
NHAでは、このように、リセットと体験的な承認をしていきます。
問題が起きても、大したことではありません。
リセットし、また子どもが新しくポジティブに向かって動きだすことを見守り、承認する。
そうすることで、本当の意味でその子を支える自信が育つのです。