私って、ケチなの?
私って、ケチなの?
「お母さん、私はケチなのかな?」
突然、娘が聞く。
ゲームで獲得したポイントを、ほとんど使わずに貯めていた娘。使うことを決めても、少ないポイントで買えるものを、ほんの少ししか買わないため、祖父に「ケチだなあ」と言われたという。娘に質問してみたところ、色々なことが分かった。
・ポイントを貯めるのが楽しいこと。
・いつか買いたい物ができた時に使えるように、それほど欲しいわけではないものは、安いものを選んでいるということ。
・使いたい時のために、いくらまで使うと、上限を決めてあること。
・安い物の中に、たまたま好きなものがあったこと。
「そんなあなたは、どんな人?」と聞いてみた。
「何でも買うんじゃなくて、選んで買う人。」
「考えて、ポイントを使う人。」
じゃあ、ケチなのかな?
ケチじゃないね。
あなたの行動をケチと捉えることもできるけれど、そうじゃなくて別のものと捉えることもできるね。
いつか買いたい物ができた時のために貯めているということは、本当に欲しいものを選ぶ力があるってことだね。使うポイントの上限を決めているってことは、計画的にポイントを使う力があるんだよね。貯まったらすぐ使うこともできるけれど、闇雲に使わず、じっくり考えることができているね。本当に必要かどうか考えられるあなたは、人の意見に左右されず、自分の意思をはっきりともつ人だね。
NHAは、「見方を変える」がキーワードです。
自分、あるいは相手が実際にやったことを見方を変えて見ることで、そこにその人の素晴らしさがあることに気づくことができます。
問題場面や失敗場面なら、見方を変える前には気づかなかった素晴らしさが見えてきます。
普通のなんて事のない場面でも、見方を変える前には気づかなかった素晴らしさが見えてきます。あるいは、見えていた素晴らしさがより強化されたり、増えたりします。
成功場面でも、見えていた素晴らしさがより強化されたり、増えたりします。
見方を変え、素晴らしさが分かると、どんないいことがあるでしょうか?
今回、「私ってケチなのかな?」という娘の言葉の中には、
「私、自分のことケチだと思っていなかったけど、そうなのかな?」という心配や不安、懐疑心のようなものを感じました。こうして、人から言われた言葉によって、あたかも自分がそうであるかのように思えてしまう事、ありますよね。
人から言われるネガティブな言葉、全てから、我が子を守ることはできません。
でも、「あなたって、こんなにすごいよ。」「これは、あなたの素晴らしさなんだよ。」と、そっと、でも頻回に、伝えてあげることはできます。その子の中に、自分への肯定的な思いが育つことを助けてあげられます。
これが、NHAです。