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The Nurtured Heart Approach®
(NHAこころを育てるアプローチ)
NHAの概要
NHAは、1992年にアメリカのハワード・グラッサー(NHI代表/心理療法士)により考案された、健康的な人間関係を築くための哲学・考え方です。
対応の難しい、激しい子ども達への関わり方として考案されました。今では、すべての子ども達、大人達に効果があると分かってきています。
現在、アメリカ、イギリス、オーストラリア、スイスなどの家庭、学校、里親、医療関係スタッフ、ソーシャルワーカー、刑事裁判所などで、成果が認められ広く使われています。
ハワード・グラッサーについて
心理カウンセラー。
ニューヨーク大学大学院心理学部修了。心理学修士号取得。
Post Graduate Institute /Psychoanaytic Institute(精神分析研究所)において、修練性として訓練を受ける。
カウンセラーとしてファミリークリニックで勤務していた時、来談する子どもや親とのセッションを通し、NHAを考案する。1997年、非営利団体・子ども成功財団設立。
現在、NHI(Nurtured Heart Institute)を設立、代表を務める。
<著書>
「All Children Flourishing – Igniting the Greatness of Our Child (English Edition)」(2011)
「To Your Greatness」(2015)「Transforming the Intense Child: An Experiential Guide for Parents, Educators and Therapists for Learning and Implementing the Nurtured Heart Approach」(2016)「Nurtured Heart Play」(2017) 他、多数。
NHAに期待される効果
NHAは、自分で自制する力を育む方法で、どんな年齢の子ども・おとなにも効果があるとわかってきています。2018年には、アリゾナ大学の研究により、NHAは、発達障害の一つ、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の諸特性に効果があると認められました。
<NHA®による効果>
・子育てが楽しく感じられるようになる。
・すべての人の自己肯定感を育てる。
・子どもの、社会的・情緒的成長を促す。
・投薬治療への依存を減らす。
・教員の離職率が減少する。
・里子システムの中で、里親による子どもの受け入れがうまくいく確率が上がる。
<NHA®が有効に働く対象>
・注意欠陥・多動性障害(ADHD)
・反抗性挑戦性障害(ODD)
・自閉症スペクトラム
・アスペルガー症候群
・不登校
・いじめ
・不安障害
・自傷行為
・摂食障害
・うつ
・愛着障害
NHAが育てるもの
NHAが育てるのは、「内なる豊かさ」です。
<内なる豊かさとは?>
○難しさも含めたありのままの自分を受け入れ、その中で自分の良さに気づけている状態。
○「内なる豊かさ」からは、自己肯定感が育つ。
○「内なる豊かさ」があると、周りから何を言われても、どんな状況になっても、自分を信じていることができる。
NHAは、問題行動がなくなることを目指すのではなく、その子が真に内なる豊かさに支えられ、大きく成長していくことを目指します。
「内なる豊かさ」を育てる方法
NHAでは、「問題」や「間違い」を注意したり、指摘したりしません。困ったことや失敗に目を向けて、叱ったり、励ましたりすることで、相手にたくさん反応しません。
反対に、その人の良いところ、素晴らしい点を「見て」、事実を挙げて、どんなにその人が輝いているのかを指摘します。
これが、「逆転のアプローチ」と日本語訳されるゆえんです。
誰にとっても「素晴らしい」と思える成功の時だけ、ほめたり認めたりするのではありません。
「当たり前」「問題」と思われがちな事の中にも、その人の良いところ、素晴らしい点を見つけ、相手に伝えていきます。
そうすることで、その人は、自己肯定感が高まり、自信を取り戻し、自分を好きになるということが可能になっていきます。
難しい子、エネルギーの強い子も、自分のエネルギーの強さを「障がい」や「欠点」と見るのではなく、「輝き」として見られるようになり、「輝き」としてコントロールできるようになります。
Nutured Heart Institute(アメリカ本部)
NHA Japan
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